アカシア桃日記

ダンサー・施術者/丹羽洋子のブログです

「音探しの旅」

4月2日(日)音市場vol.16 石川眞理子追悼公演 音探しの旅 に参加させていただき、踊ります。詳細はまた投稿します。

 

少し、眞理子さんのことを書いてみようと思います。私が眞理子さんに初めて会ったのは眞理子さんが働く石川薬局の奥にある蔵和助で行われた季村江里香さんの個展のとき。そのころの私は東京に後ろ髪をひかれながら柏崎に来て数年、何もかもが目新しく新鮮だった時期を通り越し、ある種あきらめの中にいるような低空飛行を続けていた頃。眞理子さんがくるくる動き回るのを傍観していたような。その中でも眞理子さんが江里香さんにあたたかい言葉をかけていらしたの覚えています。

 

その後、眞理子さんとダンサーとしての私を引き合わせてくださったのは游文舎の霜田さん、柴野さんです。それが2020年夏の游文舎企画の野外展「夏の庭」。そのとき私が書いたダンスについての文章があるのですが、眞理子さんの遺稿集「音探しの旅」の中に、2021年の冬の音市場で眞理子さんが紹介してくださった私の文章も掲載されています。

 

「音探しの旅」の、はじめに、にも掲載されていますが、眞理子さんが80年代に東京への未練を断ち切るように柏崎にUターン、はじめは無意識に好きなジャズを封印していたこと(私がダンスから遠ざかっていたことが重なりました)や、ジャズの中に自分の居場所を見つけ、世の中の物差しに惑わされることなく自分の好きなことに対して真摯でありたいという気持ちからジャズミュージシャンを呼んでライブを企画したり、といった活動につながっていったことを知りました。私が小学校に上がるか上がらないかの頃から、ずーっとこの地で。眞理子さんが亡くなって、私にどんな恩返しができるだろうと折に触れ考えてきました。私には眞理子さんのようなバイタリティは全然なくて、眞理子さんの期待に応えることができずに申し訳なかったと思うこともありましたが、いまなら、もしかしたら、私が自分の居場所だと感じられる場を柏崎で展開していくことができるかも、、?という気持ちになってきています。そしてそういった活動をしていくことが、これまであらゆる局面でお世話になってきた人たちへのお返しにもなるのでは。。。なんだか本当に今更ではあるのだけど、そんなことを思いはじめています。

 

f:id:cheesecake-love:20230302161603j:image

 

昨年、眞理子さんのために踊ろうと思って

akamomo.hatenablog.com

植物インスタレーションのたかはし藤水さんとのコラボが実現したのも眞理子さんの一言がきっかけ

akamomo.hatenablog.com

眞理子さーん、たくさんたくさん、ありがとうございました!!!

新たな音探しの旅、はじめてます!!

 

 

 

 

「音探しの旅」石川眞理子 玄文社

掲載されている私の文章に一箇所間違いがありましたのでここで訂正させていただきます。

p105の最後から二行目、

誤 からだを澄まし、からだに聴く、からだに訊く。

正 からだを澄まし、からだを聴く、からだに訊く。